アンサンブル

私がHPを立ち上げて間もない2001年初春、掲示板にとある人が書き込みをしてきたのが事の始まりです。
とある人とは、現在掲示板ではほぼ常連になっているうっちゃん。
私は何も知らずにうっちゃんのHPにジャンプしました。
うっちゃんはコントラバス奏者の中では「超マニアックベーシスト」として知られてます。
コントラバスについて凄まじいほどの情報量と研究をしており、人脈もとてつもなく広い方。
私の全く知らない事ばかりで、もっとコントラバスについて詳しく知りたいと思い、
ここからうっちゃんとの交流を始めました。

ある日うっちゃんから5月にコントラバス6台とギター2台によるコンサートをやるとの情報を聞きました。
場所は神戸。遠いし交通費がかかると最初は行くまいかと思いましたが、
今までにない編成とアマチュアコントラバス奏者が世代・職業を超えて集まって1つの演奏会をやるなんて面白そうだと思い、
神戸は六甲アイランドまで聞きに行ってきました。

六甲アイランドで初めてうっちゃんをはじめコンサートに出演するメンバーとお会いしたのですが、とても初対面とは思えないくらい
凄く仲良くなりました。
演奏も今までオルケストラ・ド・コントラバスくらいしかコントラバスアンサンブルを生で聴いたことがないんですが、
とてもアットホームで演奏レベルも高く、素敵なアンサンブルだと思いました。

その後5月のコンサートメンバーを中心に「SCIASCIA ENSENBLE JAPAN」が結成。私もメンバーになりました。
SCHIASCIAとはイタリアのソロコントラバス奏者で「コントラバスの神様」ゲーリー・カーの弟子で友人でもある
ステファノ・シャシャ氏のことで、正式に彼の名前を使うことを許可されてます。
それから兄の結婚式や就職試験など私が関西に出向く際、メンバーは必ず集まってくれてレクをしてくれます。
弦や松脂などコントラバスのパーツやシャシャ氏の近況など、貴重な情報を得ることが出来ます。
皆本当にいい仲間達です。

2002年2月24日、SEJ始まって以来最大のイベント「コントラバスの祭典」が神戸市・垂水レバンテホールで行われました。
私のSEJイベント初参加です。
今回はコントラバス8人・ギター1人・ピアノ1人と大所帯で演奏。
楽器を担いで神戸まで初練習に参加したときのこと。いい演奏が出来るよう皆普段見せない厳しい顔で練習。
時には厳しい檄も飛ぶけれど、アンサンブルが出来ることが楽しくて仕方がありません。

コントラバスを始めて早12年、ずっとアンサンブルに参加したいという気持ちがありました。
中学校では1度だけ混成6重奏としてアンサンブルコンテストに出たことがありますが、それ以来
全くアンサンブルコンテストに出たことがありません。それから大学に入るまでアンサンブルに参加しませんでした。
アンサンブルコンテストが近づく秋になると、挙ってクラリネットやサックス、金管が集まってアンサンブルしているのを
横目に黙々と基礎練や曲練していました。
参加したいんだけど金管だと音質が違うしテューバの人数は足りてる、木管だと参加できる曲がないような気がして
そういうマイナスの気持ちが先走り、参加欲が引けてしまう・・・・。
そういう管楽器や打楽器の皆がアンサンブルをしている姿が凄く羨ましかった。
大学に入って部内アンコンでバリ・テューバの編成に混じってアンサンブルに参加しました。
久しぶりにアンサンブル出来る喜びを感じた。
そしてコントラバスのみでアンサンブルするとどうなるんだろう、て思いました。
その夢が実現でき、本当に嬉しくて嬉しくてたまりません。

そして本番。
ホールにたくさんのお客さんが来てくださり、いい緊張感を保ったまま演奏できました。
ヴォカリーズは途中演奏が飛んでパニクった部分があり凄く後悔した演奏でしたが、アンケートを見る限り印象がよかったようです。
これからもアンサンブルの楽しみをどんどん味わっていきたいな。