コントラバスの松脂

私が持っている松脂のコレクションをご紹介!
松脂の画像も乗せて分かりやすくしました。

新松脂追加予定!!


コントラバス専用の松脂は他の弦楽器の松脂より軟らかく作られています。
これはコントラバスの太く張力の強い弦を震わせるために強い粘度が必要なためであり、
松脂のほかに鉱物性のオイル等が配合されています。

====(以下、佐々木朗著『弦楽器のしくみとメンテナンス[マイスターのQ&A]』(音楽之友社)から一部抜粋。)====
弦楽器で用いる松脂は松の木の植物樹脂に柔軟材を加えたものです。
主成分はもちろん松の樹液。松樹液だけでも十分な働きをしますが、それだけだと粉々になってしまいます。
松脂のもろさをなくすために柔軟材(松脂になじみやすく酸化しにくいひまし油<トウゴマの種を絞った油。工業用、下剤用に使われる。>が主)を混ぜます。
柔軟材の量が多いと粘りが多いですが夏に融けやすくほこりが付きやすくなり、少ないとカサカサして砕けやすくなります。
太く張力が大変強いコントラバスの松脂は、強い粘度を持たせるためにヴァイオリンの松脂より柔軟材の量が多く含まれているのです。
黒い松脂は中にカーボンブラックが混合されていて、樹脂同士の結合力を高める役割を果たします。(松脂の粘度が増加するというわけではないそうです。)
また、金粉や銀粉を混合されている松脂もあり、それは高級感を持たせます。金属粉を核にして松脂が付き、引っかかりよくなるという説があります。
最近ではイタリアのオールドヴァイオリンのニスの染料として使われた赤い龍血樹の樹液を混合した松脂が出ています。
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「これだけは知っておきたい!!」でも書きましたが、溶けてしまうと松脂とオイルのバランスが変わってしまうので
溶けた松脂を決して使わないでくださいね。粉々になった松脂も使わないでください。
夏場保存するときはぜひ冷蔵庫の中へ。どうしても長時間持ち出す場合は、スーパーにある半透明のビニール袋のなかに入れるとケースにくっつかなくていいですよ。
松脂がビニール袋の中で融けたら冷蔵庫に入れ、一度固まらせてからビニール袋をゆっくり剥がします。
そして周りの保護材は使う分だけカッターなどで剥がして使う事です。

後、松脂を混ぜて使う(違う松脂を上塗りすること)と聞いたことがありますが、何度違う松脂を上塗りしても結局毛換えして一番最初に付けた粘りが強い松脂の影響が強いため、混ぜてる意味がないそうです。

<私の松脂コレクション>

※以下は私の経験を元に松脂を紹介しています。まあ、参考までに・・。一部お借りして試奏した物あり。

ペッツ(Petz)オーストリア
ペッツ
中学時代にかなりお世話になった松脂です。¥900と安価で手に入りやすく、有名なコンバス松脂のメーカーです。
緑色のプラスティックケース、軟らかい金属箔の保護材。
色は黄金糖に少し緑を入れたような色です。(表現し辛い・・・。)引っかかりはいい方です。
(カールソンほどでもないけど)初心者向けじゃないしょうか。
No.1〜5まで硬さの種類があり、日本で入手可能なのはNo.2〜4です。
数字が大きいほど硬くなるので4が夏用、2が冬用と言われていますが、4もかなり軟らかい!!夏融かして何度泣かされたことか・・・。
付けすぎると白い粉がいっぱい弦に付きます。
夏の保管は冷蔵庫に入れましょう。
ピラストロ(Pirastro)ドイツ
写真はmitte(ミディアム)
ピラストロ
弦で有名なピラストロ社の松脂。中学時代ペッツがどうしても溶けてしまうので代わりに買いました。¥1200
コントラバスの松脂はミディアム(mitte,NO.2)とハード(hart,NO.3)の2種を見たことがあります。融けにくいと思いハードを使いました。
白い紙のケースに軟らかい金属箔の保護材。親切に約2mm間隔に溝が付いていて、必要な分だけ剥がせるようになってます。
色は緑が少し入ったダークイエローと表現すればいいでしょうか?
初心者同然の当時の私にとってはかなり硬く使いづらい松脂でした。キューキューいいます。
しっかりつけようとほんの少し力を入れただけでボロボロと崩れます。
付けるときは松脂に白く粉がつくくらいしっかりつけて使用して下さい。
カールソン(Carlsson)スウェーデン
カールソン
中学3年〜大学に入りたてのころまでお世話になった松脂。最も愛用者が多い松脂だと言えます。¥2500
色は黒に近い飴色??青のプラケース(今は薄紫色)の中に入ってます。金属箔の保護材。
大変粘度があり、引っかかり重視の松脂。とても使いやすく初心者向け。
ペッツ同様大変融けやすいので夏の使用はご用心!!ポケットの中に入れててもデロンと溶けます。
夏は絶対冷蔵庫保管をお勧めします。
ノイマン(Nyman)スウェーデン
ノイマン
ずっと私は「ニーマン」と読んでいたこの松脂、正しくは「ノイマン」だそうです。
実はカールソンはノイマンをアメリカ向けに輸出するために名前を変えただけでノイマンと全く同じ松脂だとか。(情報提供:うっちゃん)私はその事を最近知りました。
ケースは現在は薄紫色のプラケース(カールソンが薄紫のケースに変わったのはノイマンのケースを使い回すためらしい・・。)
私が持ってるのは赤いプラスティックの蓋がかぶさってるだけ。
使い勝手はカールソンと全く同じ。同じ製品ですからねえ。日本ではミディアムしか輸出されていません。(うっちゃん談)
コルスタイン(Kolstein)アメリカ
オールウェザー
コルスタイン・ウルトラ・オールウェザー
スペシャルオーダード
コルスタイン・ウルトラ・ソフト・スペシャルオーダード
大学4年間、そして今でも主に使っている松脂。
種類は多く、ソフト・オールウェザー・ミディアム・ハード・デュオパックの5種あります。¥3600
色はカールソンと同系色。金色の紙のケースに入ってます。金属箔の保護材の上に紙をコーティング。
大まかに(大体1cm間隔くらいかな?)保護材に切れ目が入ってます。
私は大学から5年間オールウェザーを愛用。カールソンほどでもないけども、引っかかりはいいです。
しかも融け難いし量もあって、3600円は高いなあと最初は思ってたけど今まで5年間もってるからお得だよね。
先生からはソフトをオススメされました。ソフトも溶け難く、引っかかりはオールウェザーよりあるそうで。今度買って試そう。

(ここからは5/15書き込み)
一昨日泉の森ホールの「弦楽器の山本」ブースで特筆すべき松脂を買いました!!
見た目は普通のソフトの松脂だが、中身が違う!名前は『コルスタインウルトラスペシャルオーダード』。
某有名プロ交響楽団のベーシストが「昔のソフトの方が良かった」と
いう話がきっかけで、弦楽器の山本がコルスタインに特注製造させたと言う曰くつきの松脂なのです。
今やその交響楽団の団員は皆この松脂を愛用しているとか。
付けた感じはカールソンなど粘り系の松脂と同じ感触。
音はと言うと、粘り系の特徴のべたつきや後から来る滑りがなく、それでいて少し粗めですが自然でしっかりと主張する音が出せます。
あらゆる松脂のいいとこ取りをしたような、そんな幸せな気分にさせる松脂です。
これは絶対オススメ!¥2250と安いし。

※弦楽器の山本のみの限定生産販売のため、お早めにご購入ください・・。次回生産販売は未定だそうです。
(’01年11月6日訂正)’01年11月現在弦楽器の山本さんがスペシャルオーダードを大量入荷、¥2200円にて販売中です。
ポップ(POPS)アメリカ
ポップ
赤いプラスティックケースに入ってます。オークションで1000円で手に入れました。普通で買うと¥2250
色は黄色に近いオレンジで透明、保護材は紙。(上記のものはコルスタインは柔らかい金属の上に紙を施してる、後は柔らかい金属のみ)
必要なだけ剥がし難いです。カールソン同様大変溶けやすい松脂ですね。
色は黄色っぽく、引っかかりはカールソンのようにしっかりしてます。かなり使いやすい。初心者向けですね。
カールソンに次いで愛用者が多い松脂でしょう。
新モデルはケースが白く、心なし中身が少なくなってます・・。でも値段は一緒。どう思います??
ミラン(Millant)フランス
ミラン(黒猫)
赤い蓋にネコがチェロ(?)を弾いている絵が書かれています。「黒ネコ」の愛称で呼ばれている松脂です。
プラスティック製のケースにセーム革のような布に包まれている。
色は黒系。結構硬く、引っかかりはそこそこ。まあまあ使いやすいです。ヤマハでは黒ネコは中高生の間でそこそこ売れるのだそうです。
大学のソロコンテストに出る際、このヤニにお世話になりました。
ハイダージン(Hindersine)イギリス
チェロ
ハイダージンチェロ
一番上のものはコントラバスの松脂ではありません。チェロの松脂。
赤く四角い箱に入っていて、ミランのように布に包まれてます。色は黒っぽい飴色。コルスタインに近い色です。
硬いです。引っかかり重視の方にはあまりオススメできません。弓使いが粗いと音がすぐにひっくり返ってしまいます。
昔は重ね塗りをして使う時の最初に使ってたりしてましたが、今は重ね塗りが意味を持たないことを知ったため、ほとんど使っていません。
ヤマハの松脂の評価によると、「きめが粗い、価格が魅力的」と書いてありました。

5月、ステファノ・シャシャ氏がハイダージンにコントラバスの松脂を特注したものを知り合いからお借りして弾いてみました。それがコントラバスNO.1です。
紙製のケース自体が松脂の保護材になっていて、底から必要な分だけ保護材をはがして使うという形式。
色的には硬い松脂かな?と思ったんですが、適当な引っ掛かりでしかも硬い松脂に聞かれるような明るい音が出ました。

9月、就職試験の際神戸に立ち寄り、うっちゃんからシャシャさんからいただいたコントラバスのNo.3を見せていただき、試奏もしました。
コントラバスNO.1よりは微妙に色が濃いです。NO.1より引っかかりは多く感じました。
夏には松脂が溶けてしまい、必要以上に毛に松脂がついたりとか、油分が松脂から浮き出てしまって弾いているうちに引っ掛かりがなくなって弓毛がツルツルになったりとか、皆さんお困りのはず。
うっちゃん曰く、No.3は新入荷した松脂の中で今年の猛暑でも一番対応できる松脂だそうです。

そして9月25日、とある老舗音楽店で「ハイダージンダブルベースロージンNO.2」と書いている松脂を発見、割安で譲っていただきました。
色は2つの松脂に比べて最も明るく、オレンジ色っぽい黄色です。
アルミ箔のような保護材に包まれてます。
弾き心地は、まさに1と3の中間って感じですね。
中級者向けです。あまりベタベタした松脂がお好きでない方はいいかも。

※コントラバスNo.1、コントラバスNo.3は共に日本では入手できない松脂です。
コントラバスNo.1ハイダージンコントラバスNo.1 外側
ハイダージンコントラバスNo.1 中身
コントラバスNo.2(?)
ハイダージンコントラバスNo.2?
コントラバスNo.3
ハイダージンコントラバスNo.3 外側
ハイダージンコントラバスNo.3 内側
ベルナーデル(Bernardel)フランス
ベルナーデル
これもチェロのヤニ。
青い布の袋に入ってます。色は黄金糖っぽい色。ハイダージン同様、初心者にはオススメしませんです。
あまり強い圧力をかけて塗るとすぐに砕けてしまうので注意。
弓使いが丁寧であればかなりいい音が出ます。高音を鳴らすときなんか(ソロとか)に向いてるのではないでしょうか?
コントラバスの松脂特有の「ヤニっぽさ」が嫌いな方は使うとよいかも。
リーベンツェラー(Liebenzeller)ドイツ
リーベンツェラー
リーベンツの「ゴールド」は金粒子が混ざっているという松脂。種類はT〜Wまであるらしいです。
リーベンツは「ゴールド」のほかに「ブロイシルバー」なんてのもありまして、名前からわかるように松脂の中に金粉や銀粉が若干混合されています。
プラスティックケース。保護材はありません。
何も知らずに頼んだら「ゴールドW」が来ました。なんでもWが最もコントラバスに向いてる松脂だそうでラッキーでした。
(Tはヴァイオリン、Uはヴィオラ、V・Wはチェロ用に作られているそうです。VよりWの方が粘性があるようだ。)
色は澄んだ飴色。中に金粉が含まれております。おお、ゴージャス!!硬い部類の松脂です。しっかりつけて使用します。ドライな音が出ます。
サルコー(Salchow)アメリカ

現在のサルコウ(ダーク)
サルコー(新)外側
サルコー(新)中身
私のリンクにも張っているフランクフルト歌劇場第1主席コントラバス奏者でいらっしゃいます野田さんが推奨する松脂です。
これはバスの松脂ではなく、ヴァイオリンの松脂。
この松脂にピラストロのオイドクサ弦(ガット弦)・駒寄り・低圧の条件を満たすと非常にいい音が出るそうです。
私が持っているヤニのなかで最も硬い松脂だと思いました。色は飴色。紺色の布に包まれています。
ベルナーデル同様、付けるときはあまり強い圧力をかけないようにしないと崩れます。
弦は違うけど野田理論で弾いてみると、ドライで澄んだ音が出ます。お気に入りの松脂の1つ。オイドクサ欲しい〜!!

(補足)9月7日更新
野田さんに尋ねた所、旧製品「ライト」が野田さんが推奨しているヤニだそうです。
包んでいる布は全く同じ。しかし中身の色で違いがわかります。
旧製品(黄色)は今日本で手に入る新製品(飴色)がでてから日本では入手不可能になったそうです。
新製品は「べたつき系・飴色」で、「ライト」は「サラサラ系」です。
まさしく最初私の持っていたサルコウは前者。
野田さんによると、ヴァイオリン奏者の誰かがサルコウに、「もっと引っ掛かりがあったほうがいいんじゃないか」
などと言ったようで、今では新製品の飴色・べたつき系のダークしか手に入りません。
なんでも、新製品に含まれている脂自体の色が赤っぽい色で、これがべたつきを生む原因なのだそうな。
すぐに野田さんに旧製品を頼みました。野田さんが来日後、野田さんのCDと共にサルコウ・ライトが届きました。下の写真が野田さん推薦のライトです。写真ではわかりづらいと思いますが、色は新製品は飴色に近く、ライトは限りなく黄色に近いオレンジです。
使い心地は、新製品よりサラサラで粘っこさが無く、明るい丸い音。バスの松脂独特のブーブーいう音は絶対出ません。
スチール弦よりガット弦に向いてます。
旧製品のサルコウ・ライト
サルコウ・ライト外側 サルコウ・ライト内側
ラーセン(Larsen)デンマーク
ラーセン外側
ラーセン中身
一時期MLで注目された松脂。「ラーセンチェリスト」。チェロの松脂です。
色はルビーのように赤く透明。黒い布に包まれています。
松脂についてる説明書のようなものを読んでみました。ラーセンは真空で無酸素状態で松脂を溶かしています。
そのため松脂が酸化して発生するアレルギー誘発物質が殆ど発生しないので、松脂アレルギーの人にオススメの商品。
また、この松脂の原料には一切化学薬品や強い酸を使わず全て自然の物を使って抽出した松脂で
「自然にも人にも優しい松脂」であるとPRしてました。

ヤニが赤いのはイタリアオールドヴァイオリンのニスにも使われた「龍血樹」という染料を使ってるため。
引っかかりはカールソンほどありません。白毛ならうっすらピンク色に染まるくらい塗って使用すれば
ドライで澄んだ、明るい音が出ます。これが自然に近い音なのでしょうか?
私は今春この松脂の出す音に惚れ込みました。
ただ、白毛がピンクに染まる事が嫌な人がいたら、さてどうしましょうかね。
アラスカ(Alaska)ドイツ
アラスカ
名前は「アラスカ」なのに原産国は「W.Germany」・・・・?
この松脂はイタリアのソロコントラバス奏者であるステファノ・シャシャ氏が今まで出した収録CDの演奏の全てに使われました。
この松脂はシャシャさんの中古品(?)で、そんな貴重な松脂を直々にいただいた方からお借りして弾いてみました。

白い紙ケースに軟らかい保護材。
さて、使い心地はですね、まさにCDで聞くシャシャさんの音でした。
粘り系の松脂ほどではありませんが結構な引っ掛かりを持ち、それでいて出てくる音はドライで丸い音。
決してガリガリ言いません。
この夏の酷暑という厳しい環境の中でもベタツキ感や弾いた後のヌルヌル感が感じられず、長時間弾き続けても全く弾き心地が変化しなかったそうです。

※アラスカはいまや幻の松脂となってしまいました。
現在では生産中止になってしまい、(というか、会社自体もうない??)もう入手不可能のようです。

(’03.11月追記)
このサイトをご覧になった方からメールである海外の弦楽器ショップのサイトを教えていただきました。
なんと、そこの松脂の在庫の中にアラスカがあるではないですか!!
ソフトとミディアムの2種類。3ドル程度。
発売がまた再会されたんでしょうか。それだったらビッグニュース。
色々考えるよりまず注文、と思い、ただ今ソフトとミディアムの2種類を注文中。
果たしてシャシャさんが愛用してた本物のアラスカなのか・・・・・・・・?

(03.12月追記)
やっと海外で注文していたアラスカ(ソフトとミディアム)が来ました。
冬だからか、どちらともちょっと硬めです。
しかし、まさしくあのときに感じたアラスカの音に間違いありません!!
バンザーイヽ(^o^)丿

(’04.1月追記)
なんと、正真正銘アラスカが弦楽器の山本さんで購入ができます!!
1つ2000円(安い!)。シャシャさんの音を体感したい方は今すぐ買いです!!!
スーパーセンシティブ・ミニロージン
(Super Sensitive)アメリカ
スーパーセンシティブ・ミニロージン
この松脂は「ミニ・ロージン」というだけあり、とても小さいです。手の親指ほどしかありません。
保護材は珍しく紙や布、薄い金属箔ではなく木です。コの字の形の木枠に入ってます。
この松脂は「ヴァイオリンからコントラバスまでこれ1個!オールマイティーな松脂」がキャッチフレーズだそうで・・・。
色は見ての通り黒に近い琥珀色です。バスの軟らかい松脂のほとんどに見られる色が黒系なので、一見この松脂も軟らかいのかなと思うでしょうが、実はすっごく硬いのです。
使った感触は「ピラストロ」のハードに似たものを感じました。引っかかり重視の松脂になれている方はかなり使いづらい松脂かも。
今年の夏のような酷暑だったら使ってもいいかもしれない。

※この松脂はアメリカのメーカーが北欧輸出向けに作っている松脂で、日本では入手できません。
ロイヤル・オーク(Royal Oak "Professional-Line")ドイツ
ロイヤル・オーク
地元の楽器店の店頭でロイヤル・オークのヴァイオリンやチェロの松脂が置いてあるのをよく見ます。
この松脂は弦楽器の山本さんのところで新製品として最近入荷したコントラバス用の松脂。
私が大阪に楽器を持っていった時に楽器の調整をしてくださった木本さんがドイツに出張に行ったときに見つけたものだとか。
紙の箱に布に包まれて入っていて、保護材は薄い金属箔でちゃんと保護材に必要なだけ剥けるように溝が入ってる。(ピラストロみたいな感じ)松脂の色は黄土色。¥1800円で購入。
柔らかさはカールソン並でとても柔らかく作られてます。でもカールソンみたくベタベタな引っ掛かりではなくそこそこで、例えるならラーセンやアラスカ並。使った後硬い系統の松脂のように白い粉が付きます。
カールソンのような引っかかり重視の松脂は飽きたけど、ヴァイオリン用の硬い松脂はちょっと・・・・っていう方にはお勧めの松脂です。私はこの松脂結構気に入りました。
シャーマン(SHERMAN)アメリカ
シャーマン
この松脂はつい最近(’03/6)に某オークションで出品していたものを落札したものです。
1480円で購入しました。
保護材は2つ上の「スーパーセンシティブ」と同じく木枠。コの字の形。
結構大きいし、量があります。色はバスの松脂らしく、黒に近い琥珀色。
for bassって書いてあるので融けやすいかと思いきや、今の時期でも融けません。
つけ心地は「コルスタイン ウルトラ オールウェザー」に似てるかな?
硬めだけどしっかりつきます。引っかかりもまずまずです。
初心者〜中級者向け。夏の練習に最適な松脂だと思いました。

<比較表>

こちらも私の全くの独断と偏見・・・・・・。
※基準はコンバス奏者の愛用率No.1のカールソンです。

引っかかり(粘度) 松脂の色 松脂の量 硬さ 夏に向いてるか コストパフォーマンス(量とは比較してません) 日本で入手可能か 初心者に向いているか 音色
ペッツ(No.4) 少量でかなりの引っかかり オレンジっぽい × ウエット・重・暗
ピラストロ
(No.3・hert・ハード)
紙やすりでならさないとなかなか付かない。少ない。 緑が入ったダークイエロー ドライ・やや軽・やや明
ピラストロ
(No.2・mitte・ミディアム)
紙やすりでならさないとなかなか付かない。少なめ。 ダークイエロー。ハードより色は微妙に明るい ドライ・やや軽・やや明
カールソン 少量でかなりの引っかかり ほぼ黒 × ウエット・重い・暗
ノイマン 少量でかなりの引っかかり ほぼ黒 × やや高 ウエット・重い・暗
コルスタイン
(ウルトラオールウェザー)
少量でかなりの引っかかり 黒に近いこげ茶 やや柔 ウエット・やや軽・やや暗
コルスタイン
(ウルトラスペシャルオーダード
少量でかなりの引っかかり 黒に近いこげ茶 可(’01年11月現在弦楽器の山本で限定発売) ややウエット・やや重・やや暗
ポップ
(赤ケース・白ケース共に)
少量でかなりの引っかかり 黄金糖の色 × やや高 ウエット・やや重・やや軽
ミラン 結構引っかかる 黒い飴色 やや多 やや硬 やや安 ドライ・やや軽・やや暗
ハイダージン
(チェロ)
紙やすりでならさないとなかなか付かない。少ない ほぼ黒 やや少 ドライ・やや軽・やや明
ハイダージン
(コントラバスNO.1)
少なめ 黄色がかったオレンジ やや硬
(頂き物を借りたため)
不可 ドライ・やや軽・明
ハイダージン
(コントラバスNO.2)
少なめ ほぼ黄色に近いオレンジ やや硬 可? ドライ・やや軽・明
ハイダージン
(コントラバスNO.3)
少なめ NO.1よりオレンジが強い やや硬
(頂き物を借りたため)
不可 ドライ・やや軽・明
ベルナーデル 紙やすりでならさないとなかなか付かない。少ない 黄金糖の色 やや少 ドライ・やや軽・やや明
リーベンツェラー
(ゴールドW)
少なめ 薄い飴色
(中に金粉)
やや少 やや硬 やや安 ドライ・やや軽・明るい
サルコー・ダーク 少なめ 飴色 やや高 ドライ・軽い・明るい
サルコウ・ライト 紙やすりでならさないとなかなか付かないだろう。少ない 限りなく黄色に近い
(但し野田さんに問い合わせの上)
ドライ・軽い・明るい
ラーセン(チェリスト) 結構引っかかる ドライ・軽い・明るい
アラスカ 結構引っかかる 黒に近いこげ茶 やや硬 弦楽器の山本さんで
入手可
ドライ・軽い・明るい
スーパーセンシティブ・ミニロージン 少ない 黒に近いこげ茶
(頂き物のため)
不可 ドライ・やや軽・やや明
ロイヤル・オーク
(BASS Professional-Line)
結構引っかかる 黄土色 やや硬
(弦楽器の山本にて)
ドライ・軽い・明るい
シャーマン かなりの引っかかり 黒に近いこげ茶 やや硬
(オークション落札品のため)
可?
(’03/7現在は入手可能)
ウェット・やや軽・やや暗

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