これだけは知っておきたい!!

この楽器を弾く上で最低限知っておいて欲しい知識をご紹介。


★必要な物・人

★環境面

  1. 高温多湿の場所に置かない。
  2. 直射日光が当たる所に持って行かない。
  3. 楽器を濡らさない。(万が一濡れてしまった時は楽器をすぐに拭くこと)
  4. 冬場は乾燥したところに置かない。(加湿は十分に)
  5. 極度な温度差がある場所への移動は極力避ける。

コントラバスは木でできています。とても大きいですが、とってもデリケートな楽器です。
木でできているのですから、湿気や乾燥にとても弱いです。
乾燥してると楽器に入ってしまうし、湿気が多いと楽器のコンディションが悪くなってしまうので、気をつけてください。

★移動面

  1. 楽器を決してぶつけない。特にネック部分と駒部分。
  2. 楽器を置く時
    1. 椅子におく場合⇒胴体のくびれの角に確実に椅子に引っかかっている事。滑り落ちてネックが折れたりしたら修理代がバカにならない。
        必ず楽器の左側を椅子に引っ掛けるようにしてください。左側には胴体内部に魂柱があり、反対に置くとずれる恐れがあるから。
    1. 壁に立てかける場合⇒部屋の90度の角の所に前向きの状態で立てかける。
    1. 極力地面に楽器を倒して置く事は避ける。床に楽器が擦れて側面を傷めるため。
  3. 移動する時、f字孔の中に弓を突っ込んで移動しない。弓先を傷めるし、見た目もとても悪い。

とても大きいため、楽器運搬の場合とても苦労します。油断すると「ゴン!!」と鈍い音が・・・、てことがあります。
しかし、この楽器はとてもデリケート。ちょっとした衝撃が楽器のコンディションを狂わせる事だってありえるのです。
特に、駒をぶつけることは大変危険。背も高いので頭上にも気を使ってください。ネックは細いのでぶつけるとすぐヒビや折れが生じます。
移動時の弓の運搬は、E線にしっかりと挟んで移動します。E線の弦高が高く、落ちる可能性が高いなと思うときは、A線に挟みます。

★メンテナンス

楽器編

  1. 松脂を拭く用・楽器についた汗を拭く用と2つのタオルを用意し、2つのタオルを使い分けて楽器の隅々まで拭くこと。
  2. 反った駒は使わない事。
  3. 弦は最低でも2年で換えること。
  4. エンドピンの調節可能な楽器を使う事。
  5. 練習後は必ずエンドピンを短くする事。
  6. エンドピンの先は尖っていて、本番ステージで刺せるようにすること。
  7. 楽器がオールドである、または1年以上楽器を使わない場合以外は弦を緩めない。
  8. 楽器を拭くときはオイルやポリッシュを使わない事。

松脂は水分を吸収する習性があります。また、ベタベタするのですぐ綿ボコりがくっついてしまいます。
松脂用のタオルは駒周辺の弦やテールピース、胴体、そして弓の竿部分などを入念に拭いてあげましょう。
汗拭きタオルは、左手が思いのほか汗をかくのでネックと指板上の弦を拭きます。
反った駒は決して使わず、新しい駒を作ってもらいましょう。専門店で5000円くらいから作ってもらえます。
(駒製作にかかるお金は駒代プラス製作費だそうです。)
エンドピンが調節不可能だと正しい姿勢が身に付きません。必ず調節可能なものを弾きましょう。
エンドピンをステージに刺すと、楽器の響きがステージに直接伝わり、より良い響きでなってくれます。
練習場によって床を傷つけてはいけないとの理由でエンドピンゴムを付けている場合がありますが、
せめて本番だけでもエンドピンゴムをはずして演奏して欲しいですね。
よく練習後すぐ弦を緩めて楽器をしまう学校を見ますが、大変危険です。
弦を緩める事によって駒が落ちたり楽器の音全てを左右する魂柱が倒れたりするからです。
上に書いている条件以外は、原則として弦を緩めないでください。そして、緩めた場合は絶対に移動しない!

弓編

  1. 練習後は必ず弓を緩めること。←コレは本当に守って!!
  2. 毛の部分を扱わない事。拭かないこと。←松脂がノラなくなる(つきにくくなる)から
  3. 弓先をぶつけないこと。落とさないこと。←弓も楽器の1部です。大事に扱ってください。
  4. 松脂をつけすぎない事。←もしつけすぎたら毛を拭くのではなく、楽器を弾いてその都度弦に付いた松脂をを拭き取ること
  5. 使用後は必ず弓ケースにしまう事。
  6. 弓毛は引っかからなくなったな、と思ったときが張り替え時。←大体¥5000〜¥10000の範囲で取り替えてくれます。

松脂編

  1. 松脂を落とさない。←粉々になったら使い物になりません
  2. 松脂を溶かさない。←特に夏場は冷蔵庫などで保管しましょう
  3. 溶けてしまった松脂を使用しない。←溶けると成分が変わってしまうから
  4. 松脂を服につけない。←取れません。
  5. 長期経過した(10年とか)松脂は極力使用を避ける。←松脂の成分が揮発してしまい、のらなくなるらしいです

コントラバスサイトへ

トップページへ