コントラバスの教則本

ここでは初心者向けの指導書や教則本を紹介します。


この教則本は19世紀末に出版されてから何度も改訂されている、おそらく世界で最も広く普及されているコントラバスの教則本です。
シマンドルは全2巻あり、第1巻は最も基本的なポジションや奏法を、第2巻は第Zポジション以降、親指ポジションや人工ハーモニクスなど
上級者向けの教則本です。
私も中学からずっとお世話になっている教則本です。(特に第一巻)
注意点は、特に独学の方に陥りやすいんですけど、ただをシマンドルたどっていっても基礎がなかなか身に付かず、先へ先へと進みがちになることです。
是非いろんなボーイングやアーティキュレーションを変えて同じフレーズを何回も弾くことをお勧めします。

シュトライヒャー氏は言わずと知れたコントラバスの名手です。
シュトライヒャーもシマンドルと同じく、親指ポジション以前が1巻、以降が2巻という構成になっています。
シュトライヒャーはシマンドルと比べ、1つのポジションに対してヴァリエーションのボーイング、アーティキュレーションが豊富。
シマンドルしか知らなかった中学校当時の私には結構面白い教則本でした。今でも。
シマンドルに比べて横の動きの練習が多いような気がします。
ただ初心者には少し難しく見えるかも。
あと進んでいくうちに同じパターンがいくつも出てきてしつこく感じてしまいます。
しかし「急がば回れ」。しつこく感じても繰り返して練習することが上手くなる一番の早道です。

シマンドルである程度ポジションがしっかりしてきた人向けのエチュードです。
どれも音楽的できれいな曲で、ピアノ伴奏も出版されているそうです。
今私の一番お気に入りのエチュード。

バンドジャーナル誌上のレッスンがあります。永島氏は初代コントラバス講師であります。
主に吹奏楽でコントラバスを弾く中高生をターゲットに置いた本で、大変丁寧で的を得た説明がなされています。
特にピッチカートの説明は大変分かりやすい説明で参考になりました。
お勧めのCDや初心者向けの原・弓・松脂選びなども書かれていて、是非熟読してみて欲しい本です。
教則本というよりは、教則本をより理解するための副読本として読むといいようです。

「コントラバスのパガニーニ」と称されるイギリスのコントラバスの名手、ダンカン・マクティア氏のデイリーエクササイズです。
たった3ページなんですけど、正しい左手の形・シフティング・ポジショニングを身に着けるために最も効率的な練習法が書かれています。
ゆっくりのテンポからじっくり同じフレーズを繰り返し練習していけば、左手は自然と脱力でき、楽にシフティングができるようになります。
私もこのエクササイズを始めてかなり左手の力が抜けてきました。
弦楽器の山本さんで入手可能です。¥1000

2001年10月末に出版された教則本。
元NHK交響楽団の首席奏者であり武蔵野音楽大学で教授として教鞭をとられていた檜山氏が、
長年の指導の中シマンドルをより自分のものにするための副教材として手書きのノートに認めたものを
今回解説付きで約200ページの教則本として出版されました。
檜山門下生はピッチの正確さに定評があるのだそうで、それはきっとこのHIYAMA NOTEで日々練習を積んだからなのでしょうね。
ややもすると先へ先へ進んでしまいがちなシマンドルですが、HIYAMAノートは長年の研究の結果1つ1つの練習曲の意義を
しっかり押さえていて、どういう風に練習すればよいか丁寧に説明されています。
独学でコントラバスを弾いている方、初心者、中級者問わずお勧めです。
ちなみに編集者はほとんどISBJでよくお見かけする名前の方々でした。皆様、お疲れ様でした。¥2000(税抜)


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